人の世は、『調和』と『循環』であると冷静に考えれば誰にでも判ります。 水が気体になり液体になったり、そして個体になったり、姿を変えながら循環をする、魂の旅はそんなものでしょう。
その循環を自然に支えるのが『調和』と言えます。 恐らくは地球のレベルで調和を乱すのは人間でしょう。 また人間同士の調和でさえも難しいと感じられる時代です。
民主主義における個人の捉え方を、自分さえ良ければ的な解釈人は少ないでしょう・・・。 でも反対に理性に基づき積極的に世の中を良くするの解釈や行動も少ないと言えます。
自然と賛成も反対もしない、自分の周りでの評価や行動だけの消極的人生への選択が多いのかもしれません。
それはお勧め出来る人生とは言えません。 調和における感謝の念が少ないからです、感謝とは祈り念じる事ではなく、心の表現としての行動です。
知人達と会食をしながら、『カサブランカ』の話になり、有名なセリフ『強くなければ生きていけない、優しくなければ生きている意味がない』って聖書にも同じ様な意味あったよねで・・、どれだっけ？？
恐らくは、マタイの福音書の 『私はあなた方を使わす、それは狼の群れに羊を送りこむ様なものだ。だから、蛇の様に賢く、鳩の様に素直になりなさい』
狼が悪役で、妙に蛇が良い役になっている感じられるのは、蛇が楽園から追放されたイメージがあるかでしょうか？？ 抜け目なくずる賢い印象を付けられているからでしょうね。
若い頃は、意味も考えずさらっと読んでいましたが、蛇の様に賢く？それは如何なる意味だろうと考える歳になりました。
ずる賢く抜け目ない性格を推奨している訳ではないでしょう。
しかし世の中、誘惑や欺瞞もあり、それを見抜く賢さを求めながら、鳩の如く平和な心、穏やかで優しさを兼ね備えろなのでしょう・・・。
人間が魂の成長や自分の性格や思考を変えようとする事は、良い事でしょう。 目指す何かに向けて実行する事は、神の行動主義に適合していると言えます。
現代は情報が氾濫し、自己啓発系や魂系のセミナーも参加者で埋まっています。 開放や成長を目指している人の多さにはビックリします。 これもアセンションの関係ではないでしょうが、確かに質問はあります。
次元が上がるとか、いろいろな諸説があります。 出来ることなれば、1人でも多くの人が心の原点・魂の原点へ立ち戻り、生きる意味を気付けばとは思います。
どこまで行っても、有限である人生への不安、無力である人間、それを単純に受け止めれば良いのですが、神の如く振舞う人間、際限のない欲望へ転嫁してしまう・・・そこへ気付きがあれば良いのですが・・。
有限な人生は、神の救いだと思っています。 無限の苦しみを思えば、ありがたい事です。 宇宙を考えた時に、湧き起こる不安感は無限への恐怖ではないでしょうか・・・。私共へセミナーでお見えになる方も、死への恐怖はありながらも、有限である人生に無意識に意義を見出していると言えます。
しかし、既に生まれた事に意義はあります。 無意味な人生などはありません。